忘却に委ねて

恥じて生きるより熱く死ね

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 にじたび! TOKIMEKI FAN MEETING TOUR 広島公演@広島文化学園HBGホール 感想

「あぁ〜ファンミ6都市でやるんだ、しかもライブパートなしっぽい?俺は虹ヶ咲特に好きだけどマァ〜メンツ的にも近場の大阪1個行けばええやろ!」


「ほ〜んライブパートあるんだ?ま、いうて後付けだしな〜、おまけみたいなもんやろ!」


「(AZUNAユニライ初日)ニャンデイズの大西亜玖璃可愛すぎんだろ!!!大西亜玖璃やべえ!!即写真集買わないと!!!ファンミ東京愛知は絶対いくわ!!」


「(AZUNAユニライ2日目)周り地蔵しかいなくておもんね〜 そういや広島の連番募集してるバカのオタクおったな、広島なら近いし乗るか!」


「4都市行くことになったなァ〜?4も6も変わらんからどうせなら虹信として覚悟決めて全都市行くか!」


「え?土日合わせて3公演!?さすがに内容そんな変わらんし全部は行かんでもええやろ!絞って外れたら嫌だから全公演申し込みはしとくわ!オラッ!」


「は!?広島愛知全当で東京全落!?バカ?広島なんて1個か2個行ければええねん クレカで決済済だししょうがねぇなぁ(悟空)」


という経緯でブーブー言いながらもにじたび初っ端の広島は全公演参加ということになった。当然予想は良い意味で裏切られる。何から書くかという感じだが以下感想をいくつか。

 

・広島都会じゃね?

ファンミとは全然関係ないんだがマジでこれ思った。岡山に住んでいても広島市にいくことはあまりないし、俺自身何年か前にバイトで行ったきりだったんだがすげー都会でビックリした。特に八丁堀あたりの全蓋アーケードとか。ネット上では岡山vs広島みたいな話があげられることもあるが岡山に勝ち目ゼロじゃね?ってなった。岡大vs広大みたいな話も立地程度しかうちに勝ち目はないし、いよいよ岡山のしょぼさというかを実感する。まあ岡山も関西へのアクセスを考えたら著しく悪いわけでもないし、住みやすいところではあるが。

 

・内容練られすぎ

いや〜いうてファンミの地方公演だしな?と思ってたがトークパート、ライブパート両方観客を楽しませる気しか感じられなかった。ユニットファンミのトークはメッセージ読んでキャストがワイワイ話し合う、というような割と王道?の展開だったと思う(2期円盤特典ちゃんと見返そう)が、今回は3公演ありつつもマンネリ化することは全くなく、双方向気味なところも相まってめちゃくちゃ面白かった。各都市出演するキャストは限られているけれど映像だったりでできるだけ多くのキャストを登場させる工夫も嬉しい。

 

トークパートとライブパートの幕間の映像までしっかり楽しませる工夫もあった。2日目昼というある意味飽きが来そうなタイミングで(そんなことはないが、そう感じる人もいるかもしれない)リクエスト STAY TUNE入れてくるのも効果的だったと思う。ここちゃんのメッセージは他キャストよりだいぶ長かったのも愛を感じたし、無敵級をリクエストしたのがほーみんっていうのもこの人は本当に虹ヶ咲好きなんだなあって感じる次第だった。

 

で、ライブパートが本当にエグい。初日と2日目昼は1stソロ(ランジュ除く)の他わちゅごな、カラドリ、ミラステ、そしてトキランというセトリだった。いや〜〜〜やっぱファンミ最初だけあって1st曲はかなり理解(わか)ってるね。4thはちょっと例外だと思ってるし5th、ユニライはグループとしての要素が大きかっただけにここに来て原点回帰するとともに改めてキャラの魅力が伝わったと思う。1stアルバムは最初というだけあってどれもキャラの個性に即した王道の曲なので改めて虹ヶ咲最高や...となるし、結構封印されてきただけにまさに虹ヶ咲ファンのための「ファンミ」であるのとを実感させられる。運営が憎い。

ここで初日夜の俺のツイートを見てみよう。

2日目昼のカラドリ衣装はちょっと驚いたが順番変えてきたのはまあ想定内だった。が、2日目夜のあれはなんなんだ。まさかソロ変わるとは思わんだろ。Eutopia衣装!?エーッ!エエーッ!マジかウォアアアア!!!!!みたいなバカでかい声出してセトリ予想が不可能になったところでLIKE IT LOVE ITが来て!?!?となる。楽しいの天才もバチバチに高まったが3rdという点で読めたのでまだギリ耐え切った。そして最後のソロにラベパト!いやここはヤバかった。二段構えで驚かせてくるエグさ。連番してたエマ推し指出オタクも発狂してた。

 

全体曲のチョイスも良い。わちゅごなは確定枠だったがコールと振りコピはバカ楽しいし、4thでそのポテンシャルを感じさせたミラステをやってくれるのは期待通りだったし、原点にして頂点のトキランをしっかり抑えつつ、声出しカラドリの解禁でオタクを狂わせてくる。8曲しかやっていないにもかかわらずその密度と満足感の高すぎるセトリを組んでくる虹運営には改めて脱帽...

 

・愛さん曲/ムラナッツよくね?

実は愛さんソロに関する理解はかなり浅い。虹3rd、DDファンミのときは虹への理解は浅かったし、4thは変化球だったし、大変申し訳ないがやむを得ず経済的事由でDDのユニライ切った関係で愛さんソロをちゃんと回収できてないというのがある。が、蓋を開けてみればありえんくらい楽しかった。今やめちゃGoと楽しいの天才は脳内でループ再生されるし、なんかサイコーハートと友&愛まで再生される。コール、振りコピまで含めて完成されるだと思うマジで。特に『楽しいの天才』は今思うと歌詞がかなりいいしキャラへの解像度上がる。

楽しいから笑うんじゃなく

笑うから楽しいんだ

(中略)

つまらない事なんてない 

全ては自分次第

いつどこでもアガれる

アタシ、楽しいの天才

さらに、2番の歌詞

最初は本当泣き虫で

凹むことばっかりがありすぎて

さらにはアニガサキ2期4話を踏まえると、愛さんの性格は先天的なものじゃなくて意識的に振舞った結果であることが分かるし、彼女が生きる上での信念というかが垣間見える。心の持ちようで物事は変えられるというのを体現しているのはかなりいい。めちゃGoでは

テンサゲでネガティブに

やられちゃう日もあるし

口で言うほど簡単じゃない

とあって、ただの能天気な奴じゃないのを明示してるのもいい。現実を見れる賢さはあるけれどそのうえでの信念なんすよね。

 

今回ライブパートを通じてこんなことを思ったわけだが、もちろんこれはひとえにキャストである村上奈津実さんの演技やパフォーマンスによるところがデカすぎる。村上奈津実さんといえばまあ...サイコパスとか久保田未夢推しのキモい部分が取り上げられがちだが、「楽しいの天才」であるところの愛さんを表現するには相当な努力があったと思う。実際初期よりめちゃくちゃ成長してるし。今回も恐らく司会、リーダー的立ち位置にいたと思うけれどしっかり明るくトーク回してるのはもちろん林鼓子さんへの感謝を伝える場を設けてくれたのもマジで良かった。

 

・せつ菜曲/林鼓子さんについて

ともりるのメッセージを確かに受け取ったんなら他界したり叩くようなアホはいないと思うが、それは置いといてここせつはどうなるんだっていう不安を抱えていたオタクは多いと思う。「なんか違うな」って思ってしまったとしたら自分の気持ちに嘘はつけないし、今後虹を追っていくうえで相当な影響を及ぼしてしまう。

が、そんな心配は「CHASE!」のパフォーマンスで吹き飛ばされる。最後のシャウトはめちゃくちゃ気迫を感じたし、圧倒的な実力でねじ伏せてきた。

はんぱな気持ちで挑みたくはないから

ステージには一つも悔いは残さない

この歌詞がマジでぶっ刺さるような最高のパフォーマンスだったし、全体を通じた未来志向の歌詞も「林鼓子」としてのせつ菜の予感と期待をヒシヒシと感じてオラもう...となった。初日、二日目昼と迫力のCHASE!を体感しただけに二日目夜LLの

無限大に広がる可能性を

私が証明してみせるから

どこまでも全力で叫ぼう

ありのまま見せてよ キミ色

の歌詞も浸潤するし「優木せつ菜」を確かに表現してたと思う。最近はライブでのパフォーマンスを見て刺さる歌詞が多いし、改めてコンテンツにおけるライブの重要性を実感する。

ともりるはともりるで、ここちゃんはここちゃんでリスペクトされうるべきだろう。カラドリで衣装を引き継いでる話もめちゃ良かったし、「ともりる、私、せつ菜の3人で『せつ菜』である」という最後のMCもともりへのリスペクトと今後自分が引き継ぐ気概を感じた。弱冠二十歳にして大役を受け継ぐ重圧と覚悟を想像したら――いや想像するのもおこがましいのかもしれないが――あそこで涙が出るのも致し方ないと思う。初日トークパートでは「ここちゃん」呼びが恥ずかしかった俺だが、二日目夜最後は「ここちゃん最高!!!ここちゃんでほんと良かった!!!」と絶叫していた。周りの反応もそんな感じだったし、彼女をみんなが受け入れてくれたっていうのは彼女自身はもちろん俺としてもすごい嬉しかった。

 

・連番者の重要性

俺はいわゆる「厄介」ではないけれど、ライブ中はレギュの範囲でガンガン叫んでコール入れて暴れたいと思ってるので、同じタイプのオタクと連番できてよかった。俺の隣で単番だった知らんオタクも俺らのアホな挙動も相まってか同様にバカやってて良かった。たまに終演後近くの知らんオタクと軽く挨拶することがあるが、今回もそいつとそういうやりとりがあったのも最高のライブの証左だったのではないだろうか。「地蔵が一番の厄介」とか言われるが(どこで?)、まさにその通りですね。人それぞれライブへの向き合い方はあるんだろうがやっぱライブって気持ちを全力で表す場だと思うし、ある程度はしゃがない奴には興ざめしてしまう。

 

にじたび東京は当たらんかったので次は愛知で!!!待ってろあぐり!!!!!

スカーレットにしようとしたらブレードの文字読めんくなったのでエマで許して