忘却に委ねて

恥じて生きるより熱く死ね

事故

いずれも2月の話。特にオチがあるわけでも、珍しい話でもないが備忘録的に記しておく。

 

バンコクのナナプラザに行った話

タイのバンコクにはナナプラザというところがある。俺もよくわかってないがゴーゴーバー(お持ち帰り可能なセクキャバみたいなとこ?)が集まってる歓楽街みたいなところだ。

野郎5人の卒業旅行だったので当然スケベな店に行こう!という流れになり、ナナプラザに向かった。ナナプラザを一周したのちとある店に入ったがこれがまあカスのボッタクリ店だった。

酒を飲み、ひとしきり女の子―というかニューハーフなんだが―とスケベな行為に及んだあと会計の段階になるとどうもチップを払え、ということを言われる。まあそれもそうか、と思い100バーツ紙幣を出すとノーノー、ありえん!という反応をされる。片言の日本語が話せる店主のババア曰く、女の子に1000バーツ(約4000円)、そして私に500バーツを寄越せ、ということらしい。ただ、2000バーツ払ってフェラを、4000バーツ払ってSEXをすればチップは免除されるということだった。

SEXは論外の値段だったので、1500バーツのチップを払って何もしないか、2000バーツ払ってフェラされるか、の二択となった。隣に座っていた本田*とどうすんだこれ、と顔を見合わせるが本田は「何もしなくても1500バーツ払うくらいならフェラされた方が良くないか?」と言い、俺もまあそれもそうか、と思いフェラを選択する。ちなみにババアはフェラのことをペロペロとか言っていた。しかし、俺の手持ちの現金は1000バーツほどしかない。するとババアは俺の財布から万札を抜き取り、これでOKだ、というようなことを言ってくる。いや、これじゃ2500バーツだろうが...と思ったが2000円のお釣りを寄越せと言える雰囲気でもない。この交渉の間、それはエクスペンシブだ、ウィーハブノーマニーだ、と連呼してゴネたが全く取り合ってもらえなかった。

そんなこんなで先に話がまとまったらしい本田が店の奥の便所に連行されていく。どうも便所でフェラされるらしい。待ってる間虚空を見つめてどれくらいの時間が過ぎただろう。本田がなんとも言えぬ表情で戻ってくると、次は俺のターンになる。

便所の個室にぶち込まれるとズボンを下ろされゴムを装着される。ひび割れた便所の汚ねえ壁を見つつニューハーフ野郎にフェラされる、という異様な状況では中々勃起しなかったので急いでスマホを取り出しブックマークしていたエロ同人とかを高速で読み、なんとか珍棒を屹立させる。

どのくらいの時間が過ぎたのか分からないが、とにかく果てた。ニューハーフ野郎は慣れた手つきでゴムを捨て、珍棒を拭いてくれた。すっかり賢者の顔つきで店内に戻ると、本田たちも神妙な顔をして待っていた。

早々にSEXを選択して消えた奴以外はチップを選択したらしいのでとにかく会計して出よう、となる。ちなみにフェラの1万以外に飲み代として1人1000バーツくらい取られた。つまり、この店で1万4000円を失った計算になる。タイにおけるこの手の店の相場は不明であるが、だいぶ高いんじゃないだろうか。

とにかくぼったくられて金もないし賢者タイムなのもあいまって、ナナプラザを出たあとはどこかに行こうという気分でもなく、タクシーでホテルに帰った。

今思い出しつつ書いててかなり情けなくなってきた。要するにろくに下調べもしない情弱日本人大学生のガキがぼったくられた、ということで何のオチもない。こうしてブログに書きインターネットに流すことでこのカスな体験を笑い話として少しでも昇華させたい。

 

* 仮名。サッカー部の奴なので本田圭佑から取った。俺の負け。

 

伊豆大島の話

これも卒業旅行の話。島のスーパーで買い物をしたのち、車に乗り込み、バックミラーをチラ見した程度の確認でバックしたら左後ろからバンッ!と鈍い音が聞こえ衝撃が走った。驚いて後ろを見ると停車していた軽自動車と衝突している。焦りつつもうわあこれ逆TNOKじゃねえかよ、と他人事みたいな気持ちになったがとにかく車を降りる。相手方はヨボヨボの爺さんで向こうの第一声は「停まってたのに...」だった。なんやこいつ他にあるだろと思ったがとにかく怪我の有無を確認し、警察とレンタカー屋に電話する。

爺さんはとにかく停まってたの一点張りでお前がそんな変なとこで駐車してるのもおかしいだろと思ったが当事者同士ではらちも開かないのでこちらも警察呼びましたんで!の一点張りで対応する。

駆けつけた警察はいかにも島の警察官という感じでなんとものんびりしていた。色々情報を聞かれたりしたが30分くらいで警察も撤収した。相手の爺さんに謝ったあと連絡先を渡したが、アーとかウーみたいな反応してたのでこいつはまともな大人じゃないと判断して俺もその場を撤収する。

レンタカー屋からは修理代は保険に入ってるから不要だが、休業補償(NOC)が一律で5万払ってもらう、と言われた。いや、色々おかしいだろ!

これがぶつけたところなんだが絶対修理も休業もしないだろ!

下の写真は借りたときのものである。右後ろは凹んでいるが修理なんて全くされてないし全体的に錆びてるボロ車だ。

だいたい自走可能な状態なのにNOC5万ってあるか?調べたら2万が相場だった。俺の不注意で事故を起こしたのは悪かったと思うが相手のジジイの対応も意味不明だしぼったくりのレンタカー屋も許せねえ 早く潰れてほしい

のちに別行動していた同行者に事故の件を伝え車を見てもらうと無関係な右後ろを指して「うわあ結構凹んでんなあ〜」とか言っていた。

とにかく5万円を取られたのが痛い。金もないしもうホモビでも出るしかないかもしれない。ただ大した事故にならなくて良かったと思う。

 

まあそんな感じで2月のアクシデントが2件あった。大した話でもないが飲み会で話すネタくらいにはなる。

①店に行く時は下調べをしよう②運転するときは初心を思い出そう という教訓が得られた2月だった。自己啓発本っぽくて嫌だしよく言われてる話だが、今回の出来事も教訓を得られて良かったみたいに何事もプラス思考でやっていきたいと思う。4月からは社会人になるし、一々キレても大人気ない。