忘却に委ねて

恥じて生きるより熱く死ね

Emperor Emperial Darkness Japan Tour 2023@BIGCAT 感想

先月のMAYHEMに続いてブラックメタルのレジェンドがやってくる!!こんなことがあっていいのだろうか!?という感じだがまあとにかくそう。
 
折しも就活解禁の3/1にライブがあったわけだがまあジタバタしてもしょうがないのでここは皇帝に力を分けてもらうのがいいだろう、と考えつつ午前の高速バスに大阪に向かう。ちなみに私は2月に1社から内定をもらってるので精神的な余裕はある。
 
飯を食い、サウナで整い、会場入りしたのが17時40分くらい。今回の箱が入ってる商業施設にはスパイラルエスカレーターがあり軽く興奮する。

Twitterのフォロワーとエンカし、物販は開場後であると教えてもらう。今回の整理番号は30番だったので800人程度のキャパシティから考えると割と早い方だったかと思う。推測でしかないが最速先行に申し込んだのは50人程度で落選した人はいなかったのではないだろうか。ライブ後にフォロワーとも話してたが、一ジャンルを築いたという意味ではメイデンやドリムシなんかと遜色ないはずなのに全然集客ないんだなあと思う。
 
まあそれはおいといて物販は結構充実していた。Tシャツは5種類くらいあったし、パーカー、リストバンド、マグカップなんかもあった。4thジャケのツアーTとリストバンドを購入する。フォロワー曰く、1stと2ndジャケのものは前回の来日だかフェスで販売していたらしいので今回はなかったのではないか、ということだった。
 
物販で結構時間食ってはいたが3列目程度のポジションは確保できる。日頃ラブライブの現場に行ってる手前こういう距離感の近さは良いよなと思う。ツイートから察するに某メタルガイドブックの著者の姿も確認できた。話しかけようとも思ったがちょっと勇気が出なかったのでやめておいた。
 
単独での来日で特に前座はなし。MAYHEMのときは前座からMAYHEM登場まで1時間半程度空いて待たされたためか若干モッシュも起きていたが、今回は全般を通じてそういうこともなく平和に見られた。とはいえ開演5分前から「イーサーン!!!」とか叫ぶメタルヘッズもおり、観客の静かな昂りはひしひしと感じた。
 
で、セトリを改めて確認してみよう。
ムッ!?「集大成」のライブなのに1stと2nd中心ではないか???まあ私は2nd大好きだしプリミティブなブラックメタルも感じられる点で1stも割と聴いていたのでそこまで不満はないが3rdと4thからもう少しやってもいいのではないか?直近のライブも参照するにどうやら3rdと4thはあまりやっていないようだった。ちょっと詳しい事情はわからないが3rdの頃からイーサーンとその他メンバーの間に音楽性の違いが生まれたのが要因かもしれない
 
ただ、私としてはどうしても聴きたかった「The Acclamation of Bonds」と「Ye Entrancemperium」をやってくれたのでもう満足した。特にAcclamation...はEmperorの魅力がめちゃくちゃ凝縮されてるように思える。0:56~のブラスト、キーボード、イーサーンの咆哮、もう奇跡的にマッチしていてちょっと言語化できないほどの神性を感じる。初めて聴いた時これが「皇帝」の真髄か...と衝撃を受けた。実際ライブでも当然演奏が乱れることもなく「皇帝」を存分に感じたし、もう神々しいとかそういう語彙で表せる次元ではないほどの純粋経験?(哲学エアプ)があった。
 
さっきも似たようなことを書いたがEmperorの孤高さというかが本当にエグかった。ありえんブラスト、キーボードが醸すシンフォニックで壮大な雰囲気、緻密な演奏を補完するギター、そしてそれに埋もれないイーサーンの美声。いや~「皇帝」としか言いようがないし、「ライブを見に行った」のではなく「拝謁」した、と呼ぶべきだろう。とはいえイーサーンは時折上手下手側にも来てくれるしファンサまで優れていた。モッシュがほとんど起きなかったのも「皇帝」を前にしてたじろいでしまったからではないだろうか。
 
アンコールはなし。ワンチャンあるかと思ってしばし待機してたが特にサプライズはなかった。終演後はサポートとしてキーボード弾いてたユルゲン・ミュンケビーが出てきてセトリの紙くれたりと結構ファンサしてた。あとイーサーンが投げたピックを運よく拾えたので家宝にしたいと思う。メタルのライブ自体めちゃくちゃ行ってるわけでもないがこの類のものをゲットできたのは初めてだった。

イーサーンのピック


次のライブはBatushka大阪公演の予定。行くつもりはなかったが前座がSighとエセリアルシンで見たかったのとBatushkaなんて二度と来日しないだろうから無理してでも行くことにした。
 
それでは。