忘却に委ねて

恥じて生きるより熱く死ね

Batushka JAPAN PILGRIMAGE 2023@アメリカ村 FANJ twice 感想

というわけでまたまた大阪にやってきた。ここのところ就活やらライブでしょっちゅう大阪に来ていてだいぶ土地勘もついてきた。先日大阪本社の企業から内定もらったがもう就活終わりにしようかなという感じなので関西に骨を埋めるかもしれない。

 

開場18時、開演19時。当初の予定より1時間前倒しとなった。例のようにサウナで整ってゴロゴロしていたので私が会場入りしたのは18時半くらいだったが、場内は20人程度しかおらず閑散としていた。最終的には100人入ったのかなくらいの入りだったが関西のブラックメタラーの正味の人数という感じかもしれない。

 

以下感想を簡単に。

・Sigh

初っ端は日本人のメタラーなら知らない人はいらないであろう川嶋未来をフロントマンに据えるSigh。Sighはなんか...正直あのアヴァンギャルドな感じというか、いや川嶋未来とかミカンニバル含めインテリなのは分かるけど、ちょっと俺はあんま好きじゃないんすよね。もっとこう...分かりやすいやつが好きなので。とはいえ今回のライブでは結構俺好みのメロブラ曲もやってくれていて良かった。

 

Ethereal Sin

EVPが推してる印象のあるエセリアルシン。キャリア自体は結構長かったと思う。「エレジアック・ブラックメタル」を自称しておりなんかMV見る感じ良くも悪くも日本のダサさがあるが楽曲自体は分かりやすいメロブラ中心でいい。今回は新譜「タイム・オブ・レクイエム・パート2」中心にやっていた。通しで2,3回程度しか聴いていないが中でも入り方がEmperorのIn the Wordless Chamberを思わせる、個人的キラーチューンの「刹那」をやってくれてありがたかった。MCをやっていたのはこのバンドだけで新譜の紹介とか花粉症にとってコープスペイントはしんどいみたいな感じで割とウケた。

 

・Skaphos

恥ずかしながら全く知らなかったのだがフランスのブラックメタルらしい。上2つと比べると音の厚みもかなりあるしボーカルも太いし結構テクデス?っぽい感じで演奏力も高く単純におおかっけえ!となった。セットに少しこだわってたようだったがどういう世界観なのかはよく分からなかった。この前座3バンドでもう十分元が取れそうな感じがあった。

 

・Batushka

前座が終わってから結構時間が空いたがどうやらセットを組み立ててるようだった。お香の匂いが立ち込めるといよいよ始める。メンバーは挨拶することもなく一人一人ゆっくりと歩いてステージの所定の場所につく。フロントマン?らしき人物が蝋燭に火を灯すとライブが開始された。さながら宗教の儀式のような感じがある。全部で1時間弱のセトリだったと思う。楽曲そのものも雰囲気重視だと思っていたが実際ライブを見ると雰囲気が圧倒的すぎてそういう穿った見方も吹き飛んでしまった。コーラスもいたので結構な大所帯だった。アンコールはなし。彼らは宗教儀式を行いに来たのであり、あくまで一方通行のライブだから我々観客が彼らに何かを求めるのは解釈不一致なんだよなあとな思っていたが終演後はフロアにやってきて写真撮影にも応じてくれるようなファンサぶりですぐ手のひらを返してしまった。

全3時間すぎの大満足な公演だった。次のメタルのライブはちょっと未定だが(トワイライトフォースか?)時間と金が許せばドシドシ行っていきたい。